7月3日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は3日、同日の利上げがユーロ圏のインフレ率をECBが目安とする2%弱の水準に押し下げることに役立つと考えを示した。ECBはこの日、政策金利を0.25ポイント引き上げ4.25%とした。
トリシェ総裁は政策決定後の記者会見で、「この日の決定後の金融政策姿勢はECBの目標の達成に役立つだろう」と語った。今後の行動についての「バイアスはない」と表明した。
同総裁の発言を受けてユーロはドルに対して下落した。ニューヨーク時間午前9時1分(日本時間午後10時1分)現在は1ユーロ=1.5766ドル。2日は1.5882ドルだった。
ECBは利上げが成長をさらに抑制しかねないリスクとインフレ期待が賃金と物価上昇の悪循環を引き起こすリスクを秤(はかり)にかけている。ABNアムロのロンドン在勤エコノミスト、ダリオ・パーキンス氏は、トリシェ総裁は「現在のところ追加利上げを計画していないことを示唆した」としながらも、「追加利上げの可能性が排除されたわけではない。インフレとインフレ期待の今後の動向次第だ」と話した。
トリシェ総裁は、ECBは「あらかじめ政策を定めない」とした上で、インフレ抑制に必要なあらゆる措置を取ると表明した。
ECBのエコノミストらは2009年の成長率を1.5%、08年を1.8%と予想している。トリシェ総裁は会見で、景気見通しをめぐる不透明感は「高い」ものの、経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は依然、健全だとの認識を示した。
トリシェ総裁の発言後も、先物市場は年内に4.5%までの利上げを完全に織り込んでいる。09年3月までに3回目の利上げがあるとの観測は後退。先物金利は10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し4.7%となった。
⇒年内あと一回といった見方が優勢になるのだろうか
トリシェ総裁は市場にインパクトを与えるほどのタカ派的な発言は無かった様に思う
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